高齢化社会が進むにつれて、高齢者を支える人材は今後も不足し続ける一方です。そのため、便利屋として介護を手助けしたいと検討している方も多いのではないでしょうか。
とはいえ、「介護の資格は必要なのか?」と疑問に思ったり、どの仕事なら受けて良いのかわからないと考えたりする方も多いものです。
そのような問題に対し、介護保険外であれば便利屋が活躍できる場はたくさんあります。
実は、高齢者を支える介護保険であっても、介護保険対象外で困っている高齢者は大勢いる現状です。
そのため、日常生活のサポートを得意とする便利屋は、お悩み解決の救世主とも言えます。
そこで今回は、これから必要とされる介護保険外サポートについて解説していきます。
便利屋と非常に相性が良い仕事になるため、これから便利屋開業を考えている方や、便利屋の仕事の幅を広げたい方はぜひ参考にしてください。
便利屋が提供できる介護保険外サービスとは
便利屋が提供できる介護保険外サービスの一覧を紹介します。
・日常的な掃除や整理整頓
・庭の水やりや草刈り
・電球交換や家具の移動
・話し相手
・郵便物や家の周りの確認
・ゴミ出し
・入退院のお手伝い
・ペットの散歩やお世話
・不用品処分(生前整理や遺品整理)
・住宅の修理や補修
・庭の水やりや草刈り
・電球交換や家具の移動
・話し相手
・郵便物や家の周りの確認
・ゴミ出し
・入退院のお手伝い
・ペットの散歩やお世話
・不用品処分(生前整理や遺品整理)
・住宅の修理や補修
上記は介護保険外サービスの一部ではありますが、どれも日常的な仕事が多いと感じるでしょう。
とはいえ、介護が必要な方からするとかなり大変なことであるため、なんでもできる便利屋は重宝されると言えます。
便利屋が介護保険外サービスを受ける際のポイント
便利屋を開業したら介護保険外の仕事が舞い込む可能性は高いです。以下では、便利屋で介護保険外サービスを受けるときの注意点や前提知識をご紹介します。
高齢者の送迎は資格が必要
便利屋の車両や自家用車などで高齢者を送迎する行為は、違法にあたるため注意が必要です。
「病院まで送迎してほしい」といった依頼や「タクシー代わりにちょっと乗せて欲しい」といった行為は、許可が必要となります。
無許可で送迎をするいわゆる「白タク」とされる行為は、3年以下の懲役、または300万円以下の罰金に当たります。
ちょっとぐらい大丈夫と思っていても、事故を起こしたときに重大な責任を問われたり、白タクをしているといった評判が出回ったりして明るみに出ることもあるでしょう。
便利屋としての存続にも関わるため、注意が必要です。
福祉用品の知識を身につけておくのがおすすめ
介護保険外サービスを中心に便利屋をするなら、福祉用品の知識を習得しておくのもおすすめです。
依頼者からは「介護ベッドを変えてほしい」「自分に合う手すりを探してほしい」「車椅子を新品に変えたい」といった依頼もあるかもしれません。
福祉用品の前提知識を持っておくと即座にアドバイスができるため、お客さまからすると大変助かる存在になります。
必要に応じて「福祉用具専門相談員」の資格をとっておくことで、より高度な知識が提供できます。周りの便利屋と差別化されるので重宝されるでしょう。
値段設定はさまざまなケースから算出する
便利屋を開業する際は値段設定を事前に決めておくことが重要です。
【介護保険外サービスの料金相場】
・1時間の作業:3,300円〜+(出張料)
・ゴミ出し:週1回1,500(月額)、週2回3,000円(月額)、1回500円
・電球交換:1回500円
・買い物代行:1回500円
・1時間の作業:3,300円〜+(出張料)
・ゴミ出し:週1回1,500(月額)、週2回3,000円(月額)、1回500円
・電球交換:1回500円
・買い物代行:1回500円
上記は一例ですが、初めて依頼されるお客さまは作業料金が気になるものです。
他と比較してから決めたいと思っている方も多いため、値段を聞かれたらすぐに答えられるように準備しておきましょう。
介護資格保持者なら多くの作業に対応可能
介護資格保持者ならさらに作業の幅が広がるでしょう。
最近では、介護職員の方が便利屋開業を目指すケースが増えており、介護資格を持っている方であれば信頼性が高い状態から開業ができます。
介護タクシーやデイサービスなど、すでに活躍している方や経験がある方は、便利屋を開業して仕事の幅を広げる選択肢もあります。
お客さまや家族間の信頼関係が重要
介護保険外を提供する便利屋になるには、お客様との信頼関係が非常に重要となります。
なぜなら、日常生活のフォローが主になるため、お客さまのプライバシーの触れることになるからです。
そのため、お客さまご自身やご家族に信用される立ち振る舞いが大切になります。
気遣いができたり仕事が丁寧であったりは当たり前にこなさないといけません。
忙しいからといって作業が雑ではお客さまからのリピート依頼は来ないでしょう。
「どのようなことでも安心してお願いできる」といった信頼できる便利屋が求められます。
介護保険外サービスに便利屋は重宝される
介護保険外の困りごとは、高齢者からするとハードルが高いものばかりです。現在は高齢者をサポートする人手がかなり不足しており、死活問題になっています。
そのため、作業の幅が広い便利屋は、介護保険外サービスに適していると言えるでしょう。
日常的な作業が大変と感じている方が大半のため、信頼を獲得できれば定期的な業務につながる可能性が高いです。
これから便利屋を開業する方やすでに開業をしている方は、ぜひ社会問題となっている高齢者サポートに貢献してみてはいかがでしょうか。