便利屋開業は、低コストで特別な資格がなくても開業できるため、脱サラや転職を検討している人から注目を集めています。
とはいえ、開業から業績が思うように伸びず、廃業する便利屋があるのも事実です。
そこで今回は、便利開業で失敗する原因と対策について紹介していきます。これから開業を目指す人は失敗を避けるポイントがわかるので、開業準備の参考にお役立てください。
対策をしていれば失敗は避けられる
上記の表は、開業後の5年生存率を表したものです。
ご覧の通り日本での起業生存率は、5年経過後も81.7%と高水準で、他の国と比較しても非常に優秀であることがわかります。
便利屋を開業する際は、商工会に相談できたり地方であれば補助金を受給できたりとさまざまなサポートを受けられます。
また今では、開業方法や便利屋とのつながりはインターネットを介して得られる時代です。情報はいくらでも調べられるので、対策もたくさん書き出せるでしょう。
しかしながら、独立開業は勇気ある行動のため、起業に踏み切る人は相対的に低いとされています。ただし、一度起業に踏み切ったら他国と比較しても生存率は圧倒的に高いのです。
そのため、開業する人はしっかりと対策を立てており、その甲斐あって生き残っている人が多いのです。
【便利屋開業】失敗する原因
これから開業を目指す人が不安になるのが開業後の失敗です。
実は便利屋開業で失敗する原因はほとんど同じであるため、原因を事前に把握しておくだけでも失敗の確率は大幅に下げられます。
ここからは、便利屋開業でよくある失敗の原因について解説していきます。
便利屋開業してから集客にも力を入れないと、失敗につながるため注意が必要です。
よくある失敗が、「集客方法がわからないので、とりあえず放置している」や「先輩がやっている集客方法の正解を知りたい」と考えることです。
便利屋で活躍している先輩は、ありとあらゆる集客を試しており、それぞれ結果を見ながら試行錯誤しています。
そのため、「とりあえず集客は後回し」といった考えで集客に力を入れないと、仕事が獲得できず失敗の一途を辿るのです。
開業する前から集客方法について学んでおくこともおすすめです。
便利屋開業後によくある失敗が、「待っていればお客様の方から依頼がくる」といった姿勢です。
便利屋に限らず、開業や新規オープンをした際はチラシやホームページなどでお客様に周知をはかります。しかし、待ちの姿勢でいると「開業したのに仕事がない」といった事態に陥るでしょう。
便利屋事業は、開業資金が少なくてもはじめられるメリットがある一方で、なるべく集客への資金は使いたくない気持ちもあるものです。
しかし多くの便利屋が存在する中、少しの集客行動でお客様の心をキャッチし、依頼を引き寄せるのはかなり難しいです。
便利屋としてお客様に知ってもらうには、多少の資金投入やSNSなどを使った行動力も必要となります。
便利屋は常に試行錯誤との戦いです。
なぜなら、便利屋も商売のため、収益も仕事量も常に安定しているとはいえないからです。そのため、「毎月どのぐらいの収益が必要なのか?」「お客様から依頼をもらうには?」など、試行錯誤が必要となります。
開業当初は仕事の数が少なく、諦めたくなるかもしれませんが、うまくいったケースを少しずつ把握していき試行錯誤することが重要なのです。
便利屋を廃業する原因に、運転資金が足りずに失敗するケースもあります。
少ない資金で開業できる便利屋ですが、仕事の量や収益に関係なく固定費がかかります。
固定費とは、事務所の家賃や業務に必要な経費であり、たとえその月の収益が0円であっても必ずかかるお金です。
また、フランチャイズに加盟したら毎月ロイヤリティが発生するため、固定費が運転資金を圧迫することには注意が必要です。
固定費の見直しを定期的に行い、削れるとこは積極的に削減していきましょう。
集客を目的に作業料金を安くするのは失敗する原因になります。
なぜなら、利益を上げるには作業量をこなし続ける必要があり、安さをウリにした集客はリピーターにつながりにくいからです。
安さで勝負している便利屋もありますが、個人経営している便利屋には作業をこなす量に限界があります。
そのため、安さで勝負し続けると、結果的に収益にならず失敗につながります。
資格や経験がなくても開業可能な便利屋ですが、実は作業によって資格が必要となります。
無資格で作業すると罰則の対象となり、さらにはお客様にも迷惑がかかるため、便利屋としての信頼を失うでしょう。
不用品売買には「古物商」が必要であったり引越し作業には「一般貨物運動事業」の資格が必須であったりします。そのため、取り扱う業務に資格が必要であるかを確認しておく必要があります。
便利屋は業務の幅が広いため、無資格の業務には注意しましょう。
顧客のニーズを理解することは、便利屋を継続させる上では重要なことです。
とくに開業当初は、自分の得意なことを中心に仕事を進めることもあるでしょう。
ただし、得意なことだけが顧客にとって必要とされるわけではありません。時には苦手なことや経験したことのない業務を依頼されることもあるでしょう。
便利屋はお客様の困りごとを解決するのが仕事になります。自分中心ではなく、お客様目線に立って困っていることを解決する必要があるのです。
地域のコミュニティに参加してみたり、リピーターさんには他に困っていることがないか確認してみたりが大切です。
便利屋開業で失敗しやすい人
上記では便利屋開業した時の失敗について解説しました。しかし、事業を開始する前の意識付けも失敗を招く原因となります。ここからは便利屋開業で失敗しやすい人の特徴について解説していきます。
そもそも「便利屋を開業したい!」となぜ思ったのでしょうか。
「得意なことを活かして開業したい」「自分らしい働き方を目指したい」などの目的があることでしょう。
しかし開業を進めているうちに、「起業させたい」といったことが目的になることもあります。すると、起業させることに時間を使ってしまい、いざ開業しても思うような成果は得られないことも考えられます。
開業が目的ではなく、なぜ便利屋を開業するのかといったビジョンを把握しておく必要があるのです。
ネガティブなことを長く引きずる人も失敗しやすい傾向があります。
便利屋事業を含め、事業主になると上昇することや下降することもあるでしょう。舵取りとなる事業主が些細なことをいつまでも引きずっていると、事業はうまくはいきません。
ネガティブなことが起きた場合は、対策をすぐに行ったり成功へのステップにしたりなど、前向きな姿勢が大切です。
堅実な事業経営を心がけていても、世の中に大きな変化が発生したら都度受け入れる必要があります。なぜなら、需要の変化により、売り上げが縮小する恐れがあるからです。
感染症が流行った際は買い物代行を積極的に提案したり、物価が上昇した際は、営業エリアを拡大して収益を拡大したりなど、世の中の変化にアンテナを張ることが重要です。
コツコツ経営していても、世の中の変化により事業にダメージを受けることもあります。その場合、どのようにして悪影響を防ぐのかといった柔軟性も大切です。
便利屋事業で失敗しないための対策
便利屋の失敗や原因を踏まえた上で知っておきたいのが、便利屋開業で失敗しないための対策です。ここからは便利屋事業を成功させるポイントを紹介します。
開業をする際は完全を求めないことも大切です。
便利屋事業は業務の種類がたくさんあるため、はじめから大きな投資をすることなく、スモールスタートすることがおすすめです。
事業を続けていくと必要な道具や設備もわかってくるものです。仕事を進めながら必要と思ったら投資をするかを考える方が良いでしょう。
どのような依頼にも備えて、はじめから大きな投資をすると失敗する原因になります。まずは小さくスタートすることが大切です。
便利屋開業する前に、アルバイトなど実際に便利屋を体験してみるのもおすすめです。
実際に仕事を体験することで、便利屋のつらさや仕事の進め方がわかります。イメージと実際の内容が異なると開業した後が大変になるでしょう。
スポットでアルバイトできる便利屋もあるため、まずは仕事を体験してから開業について考えても良いでしょう。
便利屋の失敗を避ける対策として、物事を素直に受け入れることも挙げられます。
自分の都合の良いように物事を決めてしまう人は、先輩のアドバイスも受け入れられなくなるでしょう
また、素直でない人は主観的になりやすく、顧客が求めていることとはズレがでてきます。
物事を素直に受け入れることで、失敗しそうなことも次第にわかってきます。自分を信じるのも大切ですが、周りの意見などにも耳を傾けてみましょう。
開業の失敗を避けるには便利屋からアドバイスをもらうのがおすすめ
ここまで便利屋開業の失敗事例とその対策について紹介しました。日本での起業は、開業から5年後の生存率がなんと70%以上を誇る結果があります。
つまり、失敗パターンはそれなりにわかっており、あとは試行錯誤していくことが大切なのです。
しかしながら、便利屋開業をするとなるとそれなりの勇気や行動力が必要です。そのため、自分で調べたり先輩からアドバイスをもらったりする必要があります。
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