脱サラや開業の選択肢として便利屋をはじめる人が増えています。なぜなら、便利屋事業は個人でも参入できて、高齢化社会に貢献もできるビジネスだからです。
実際に開業数か月で、月の売り上げが50万円や100万円といった収益を上げているケースもめずらしくなく、事業のやり方次第では儲かるビジネスとして今注目を集めています。
ただし、一部の人からは「便利屋は儲からない」という意見もあり、実際に開業間も無く廃業や稼働をやめる便利屋もあるようです。
今回は「便利屋が儲からない」といわれている理由と、一方で便利屋で儲かるためのヒントを解説していきます。
これから便利屋をはじめようと検討している方や、便利屋の売り上げをさらにあげたい方も参考になる内容となっています。
便利屋が儲からないと言われる理由10選
便利屋が儲からないといわれる理由は、営業のやり方やお客様の接し方、資金の使い方などさまざまです。ここからは便利屋が儲からない理由について紹介していきます。
便利屋を立ち上げる人が増える一方、低価格で集客する便利屋も多く存在しています。
価格が安ければ利用者にとっては嬉しいですが、実は価格競争には注意が必要です。
なぜなら、案件をたくさんこなしても利益がでないことや、安さを求めているお客様はリピーターにならない可能性があるからです。
そのため、安さだけで勝負をすると便利屋事業の存続に悪影響を及ぼします。
解決策としては、他社にはない強みを営業に取り入れたり、便利屋を利用するメリットを顧客に提案したりなど、価格競争とは違うところでの集客が大切になります。
便利屋が儲からない理由に、リピート客を大切にしていないケースがあります。
便利屋の仕事は、清掃業務や草刈りなど定期的な受注につながる仕事や、引越しや害虫駆除など単発で終わる仕事などさまざまです。
定期的に仕事を依頼されるお客様は、すでにリピーターといっても過言でなく、便利屋に信頼を寄せている証拠です。
しかし、継続的に依頼をいただくお客様を後回しにしたり、顔馴染みだからといって手抜きをしたりすると次第に仕事は途切れてしまい、結果的にスポット依頼を毎回こなすことになるでしょう。
リピートするお客様を毎回満足させる便利屋は、結果的に儲かるようになるのです。
便利屋で仕事をこなしていると、時には利益が上がらない依頼も舞い込むでしょう。
ただし、単価が安い仕事とはいえ、お客様は困りごとを解決して欲しい気持ちで依頼をしてきています。
便利屋はお客様との信頼関係で成り立っているため、単価が安い仕事でも適当に終わらせてしまうと、次の依頼が来ることはありません。
作業単価はお客様にとって関係ないことです。つまり、想像を超える仕事を毎回心がけることで、後々大きな案件につながる可能性があります。
これから需要が伸びるとされている便利屋ですが、とりあえず開業すれ「仕事は定期的に舞い込む」といったことはありません。
最近では便利屋開業される人が多い一方で、経営がうまくいかず廃業を余儀なくされる便利屋も増えています。
現役で稼いでいる便利屋さんでも、試行錯誤しながら自ら仕事を取っているため、仕事をただ待っているだけの便利屋が儲かることはありません。
儲かっている便利屋でも、集客に悩んだり運営に苦しんだりと裏では涙ぐましい努力を続けています。儲かる便利屋になるためには、開業した後の行動も重要となるのです。
便利屋が儲からない理由に、試行錯誤をしない理由もあります。
便利屋の仕事量は常に安定しているわけではありません。春は引越しが多くなり、夏は草刈りが多く舞い込むこともあるでしょう。しかし、季節の仕事は波があるので必ず閑散期が訪れます。
季節を問わず仕事量を少しでも安定させるには、掃除業務など季節に影響されない仕事を獲得したり、困っている人の手助けをしたりなどの試行錯誤が必要です。
また、開業後は収支の確認や平均単価の確認など、定期的に軌道修正していくことも儲かるためには必須となります。
便利屋を開業したら必ず儲かるといったことはないため、試行錯誤を繰り返しながら収益をあげていくことが大切です。
便利屋の需要が少ないエリアでの営業は、仕事量が少ないため注意が必要です。
しかし最近は、都会での便利屋開業が相次いでいるため、あえて田舎で開業する人も増えています。
田舎での開業は、ライバルが少なく自治体によっては補助金もでるので開業しやすいメリットがあります。
ただし、都会と比較して需要は少ないため、地域の人との交流を深めたり開業予定エリアのニーズを調べたりすることが大切です。
需要が少ないエリアは、ライバルも少なくなりますが集客の工夫が求められます。
関連記事:田舎で便利屋開業はできる?田舎のメリット・デメリットや成功に導くポイントも紹介!
集客方法の偏りも儲からない原因となります。
便利屋集客は、ポスティングや折り込みチラシなどの広告やホームページやSNSなどのネット集客もあります。
対象としているお客様によっては集客方法が偏ってしまいますが、広告チラシやネット集客にはそれぞれメリットがあるため、うまく使い分けることで幅広い営業が可能となるでしょう。
儲かる便利屋になるためには偏った集客ではなく、ニーズを多く取り込むための施策も大切になります。
関連記事:【便利屋開業に必要な集客方法】事業を軌道に乗せる集客アイディア15選!
便利屋を開業したら家賃や資材費などの固定費がかかったり、フランチャイズ加盟したら本部に毎月納めるロイヤリティが発生したりなど固定費がかかります。
固定費を多く払っているとその分利益は縮小し、経営を圧迫する原因になるでしょう。そのため、自宅を事務所にしたりロイヤリティが安いフランチャイズを選択したりなどの対策がおすすめです。
利益が上がらない場合は、固定費の見直しも検討しましょう。
関連記事:ロイヤリティが安い便利屋フランチャイズランキング!各社の強みや弱みを解説
便利屋を開業する際、同業者とのつながりを作っておくのもおすすめです。便利屋同士とのつながりを作っておくことで、対処がわからない時のヒントをくれたり、手に負えない業務のサポートをしてくれたりもするでしょう。
また、すでに儲けがでている便利屋とつながることで、ご自身の事業にも活用できます。
便利屋事業を続けている際、良い案件だけを選ぶことには注意が必要です。
お客様からの問い合わせに対し、案件難易度やスケジュール、利益などをさまざま検討して断るケースもあるでしょう。
事業をしている以上、場合によってはお断りすることは仕方ありません。しかし、断られたお客様は他の便利屋をまた探さなければいけないのです。
そのため、どうしても依頼をお断りする際は、別日を提案したり知り合いの便利屋を紹介したりなど、フォローが重要になります。
都合の良い案件だけを選んでいると、次第に問い合わせもこなくなり評判も悪くなる可能性もあるため、注意が必要です。
関連記事:便利屋フランチャイズで失敗する原因とは?失敗する人と成功する人の特徴を解説します
ここまで儲からない便利屋の特徴について解説してきました。すぐに大きく稼ぐのは難しいですが、便利屋として儲けを得るには次のような対策があります。
以下で詳しく解説していきます。
便利屋事業で儲けを得るには、リピートするお客様を少しずつ増やしていく必要があります。
リピートされるお客様が増えてきたら、営業する時間が減り業務をこなす時間が増えてくるため、売り上げアップにもつながります。
ただし、価格競争で獲得したお客様は注意が必要です。なぜなら、とにかく安い便利屋を常に探しているからです。
安さを打ち出した集客は一時的な収益にはなりますが、その反面、リピーター獲得の可能性は低くなるため、長期的に見たら利益は薄くなるでしょう。そのため、安さを売りにした集客は注意が必要です。
便利屋として利益をでしていくには、営業エリアのお客様が困っていることや手伝って欲しいことを把握することが大切です。
便利屋の仕事は多岐にわたるので、「開業したらやりたい仕事だけを展開していきたい」と考えることもあるでしょう。
しかし実際、多くのお客様はその仕事を求めていないかもしれません。
客商売である以上、お客様が求める仕事を提供するのが大切です。そのため、地域のコミュニティやボランティアに参加し、何気ない会話からお客様が困っていることをヒアリングしながら事業展開するのも良いでしょう。
事業者のもくろみが必ずしもお客様とマッチするとは限りません。まずはお客様が求めていることからはじめてみましょう。
集客方法や売り上げなど成果につながった事例は、継続して伸ばしていきましょう。
ホームページやチラシなどで集客の成果が上った場合、投資を打ち切るのではなく、さらに投資を増やして集客を広げていくのが大切です。
ホームページで成果がでた場合は内容をさらに充実させたり、チラシで成果がでた場合は配布枚数を増やしたりすることで、成果が増えるかもしれません。
それなりに成果がでたからそれで終わりではなく、追加で事業投資することで儲けも倍増する可能性があります。
便利屋事業は信頼度も重要になります。
便利屋をはじめて利用するお客様からすると、
といった不安や疑問、不信感を抱く人も少なくありません。
そのため、広告やホームページは目にするけれど、問い合わせまで至らないケースも考えられます。
実際に、商品を購入する際やサービスを申し込む際は、口コミを見たり生産者の顔を見たりすると安心感がでるものです。
便利屋も同じで、業務の幅が広いからこそ提供する仕事の質や人柄が気になるものです。つまり、口コミを集めることやホームページで人柄を公開するなどの信頼感を与える営業活動が、儲けにつながる可能性があるのです。
関連記事:【便利屋開業3か月で月収100万円】60歳を過ぎても活躍できる便利屋の成功事例とは
便利屋として儲けを得るためには、実績がある便利屋から学んでみるのも方法のひとつです。そのため、開業前にアルバイトを経験してみるのも良いでしょう。
実際の便利屋業務は、暑い中仕事をしたり汚れがひどいところを掃除したりと過酷な仕事でもあります。しかし、その分の対価をいただける仕事です。
そのような一連の流れや仕事の取り方を、実際の便利屋で経験しておくことで、自分の事業にも活かせて結果的に儲けをだすこともできるでしょう。
「なんとなく稼げそうだから」という理由で始めると、儲かるどころかあっという間に廃業に追い込まれるかもしれません。
集客に力を入れていたりアルバイトを常に募集していたりする便利屋は、儲かっている理由がきっとあるので、実際に体験してみるのもおすすめです。
関連記事:便利屋を副業にするのは可能?仕事内容や稼げる金額、届けでなどを解説
便利屋開業3カ月で月商100万円を超え!儲かる実例を紹介!
ここまで便利屋が儲からない理由について解説してきました。どれも事実であり決して甘くない世界です。
しかしながら、便利屋として社会貢献をしっかりこなしていくと儲かるビジネスでもあります。
実際に、60代未経験で便利屋を開業して3か月で月商100万円を達成した事例もあるのです。
便利屋事業で稼ぎ続けるノウハウについては以下もご覧ください。
関連記事:便利屋開業を成功させ月商100万円以上を稼ぎ続けるノウハウを公開します
【結論】試行錯誤を続けることで稼げる便利屋に近づく
高齢化社会に伴い、便利屋事業を開業する人は増加し続けています。しかしその一方で、廃業する便利屋が多いことも事実です。
廃業する理由は便利屋によってさまざまですが、よくあるのが「資金繰りができないこと」や「イメージしていた仕事とは違った」パターンです。
便利屋も商売のため営業活動を続けたり、顧客に満足な仕事を提供し続けたりする必要があります。そのため、突然月商が急上昇することはありません。
儲かるためには時代やお客様が求めるニーズに合わせて試行錯誤する必要があります。
便利屋事業はこれから需要が伸び続ける業界です。着実に仕事をこなし、着実に儲かる便利屋を目指していきましょう。
以下では現役の便利屋による無料相談を受け付けております。これから開業を検討している方やすでに準備を進めている方など、些細な疑問もぜひお気軽にご相談ください。
「どんな人が家に来るのか心配」
「具体的に何をしてくれるの?」