日常の困りごとを解決する便利屋は、特別なスキルや経験がなくてもはじめられることから、個人で開業される方も多くなりました。
しかし、なんでもできる便利屋だからこそ、実はやってはいけない仕事も多くあります。
知らずに作業を進めてしまうと、トラブルになったり違法行為になったりもするので注意が必要です。
そこで今回は、便利屋事業でよくあるトラブルと回避方法をお伝えします。最後まで読んでいただけると、大きなトラブルを回避できる可能性があるので、これから開業を検討している方や開業まもない方はぜひ参考にしてみてください。
便利屋でやってはいけない仕事
便利屋に依頼されるお客様は、「便利屋はなんでもお願いできる」と思っている方も多いようです。
しかし、便利屋は業務の幅が広いとはいえ、なんでも引き受けてしまうと場合によってはトラブルになる可能性もあります。
そこで便利屋事業を守るために、やってはいけない仕事を紹介していきます。
資格がない仕事は安易に引き受けないようにしましょう。
資格を持っていないまま仕事をすると当然違法行為となるため、便利屋としての信頼を失ったり事業の存続に影響を及ぼしたりします。
たとえば、便利屋事業でよくある不用品処分において、引き取った物を売買する行為は「古物商」の資格が必要です。
一見すると資格がなくても簡単にできそうなことですが、実は無資格で行うと3年以下の懲役、または100万円以下の罰金に科されます。また、便利屋としての信頼も失うため、事業存続ができなくなる可能性もあるでしょう。
お客様の依頼になんとかして応えたいと思うのであれば、資格を持つ外注さんにお願いをするなど対策を取りましょう。
便利屋事業の資格については以下で詳しく解説しておりますので、あわせてご覧ください。
※関連記事:便利屋開業するなら資格は必要?持っておくと便利な資格も紹介!
便利屋に数多く寄せられる依頼において、法律や道徳に反する仕事はトラブルに発展するため、注意が必要です。
このような依頼は法律違反に当たるのか判断が難しいですが、依頼を受けたら法律に反しているケースは十分に考えられます。
法律面で気になる依頼を受けたら、弁護士などの専門家に相談してみると良いでしょう。また、道徳に反する依頼を安易に受けると、トラブルに巻き込まれたり便利屋としての評判を下げたりする可能性もあるため、注意が必要です。
便利屋の仕事は日常生活の手助けがメインとなるため、お客様の人生を左右する依頼は受けられません。
たとえば、卒業論文のお手伝いや受験代行などは、依頼者の今後の人生を左右するものであり、日常生活をサポートする業務からは離れてしまいます。
もし依頼が発覚した際は、依頼者側も責任を問われることになるでしょう。そのため、便利屋とはいえ、個人の人生を左右する仕事依頼は対象外となるのです。
便利屋フランチャイズのトラブル事例
便利屋フランチャイズは、未経験でも開業から事業継続のフォローが受けられるサービスで、とくに脱サラや転職して開業を目指す方には、営業ノウハウや技術が習得できるため、選ばれる傾向があります。
しかし、ごく一部では入会後にトラブルになることもあるようです。便利屋フランチャイズは高額な入会金も発生するため、トラブルにならないよう注意点を把握しておきましょう。
便利屋フランチャイズに加盟する際、必ずサポート体制の説明会があります。しかし一部のフランチャイズは、加盟後に相談しても対応してくれなかったりすべて任せっきりにされたりなど、満足なサポートを行っていないケースもあるようです。
契約書に記載されているサポートを本部に求めても適切な指導もされず、さらには加盟店に損害が生じた場合、本部に損害賠償を求めるケースもあります。
フランチャイズを選ぶ際は実績や口コミなど確認し、安心できる企業を比較することが大切です。
関連記事:【便利屋フランチャイズオススメ6選】必要資金やサポート体制を徹底比較!
フランチャイズ契約書には、一定の範囲内には同じフランチャイズ店舗を出店しない「テリトリー権」を設定しているところがあります。
近所に同じフランチャイズの便利屋が開業すると、仕事の奪い合いとなり結果的に事業存続が難しくなる可能性があります。
フランチャイズ加盟する際は、営業範囲となるテリトリーについても確認しておきましょう。
便利屋フランチャイズで気をつけたいのが「競業避止義務」を設けていることです。
競業避止義務とは、フランチャイズの契約中や契約終了後の数年間は、同じ事業での独立開業を禁止するルールを指します。
もし、便利屋フランチャイズ経て将来独立を考えているのでしたら、フランチャイズの契約時に競業避止の規定について確認しておきましょう。
関連記事:便利屋フランチャイズで失敗する原因とは?失敗する人と成功する人の特徴を解説します
便利屋フランチャイズに加盟した後、毎月のロイヤリティの支払いが厳しくなったり、イメージと違っていたりすることもあるでしょう。
その際、契約期間中にフランチャイズを抜けようとすると、解約には違約金がかかる可能性があるので注意が必要です。
一度フランチャイズ契約を結ぶと、簡単に抜けられないことや加盟から外れる際は高額な違約金が発生するケースもあります。
フランチャイズを契約する際は、加盟だけを目的にするのではなく、加盟した後のことについても考えながら契約を進めていきましょう。
関連記事:便利屋フランチャイズは途中解約できる?解約の方法や違約金、注意点などを解説
【トラブルに注意!】便利屋事業でやってはいけない行為
便利屋を初めて利用するお客様は、便利屋に不安を抱えていることも少なくありません。
お客様への対応や仕事ぶりが適当であると、二度と依頼をもらえないどころかトラブルを招くこともあります。
実際に、お客様の満足度より利益を優先する悪徳な便利屋が存在するのも事実です。
以下では、トラブルにつながりやすいやってはいけないことをご紹介します。
便利屋の作業料金には明確な相場がありません。
そのため、金額提示をせず勝手に作業を進めたり、作業終了後に法外な料金を請求したりすると、金銭トラブルに発展します。
お客様に安心してもらい納得された上で作業をするためにも、作業前は必ず見積もりを提示することが鉄則です。
不用品処分で引き取った物を不法投棄することは決してやってはいけません。
不法投棄する業者は、利益を優先したり手間を削減したりする目的が多く、後々トラブルにつながる可能性が非常に高いです。
不法投棄は法律で罰せられるのはもちろん、不用品を引き取ったお客様にも迷惑がかかります。
不法投棄は大きなトラブルにつながるきっかけにもなり、便利屋としての継続も難しくなるため、当然のことながら行ってはいけない行為です。
便利屋の仕事を行う上で、家財道具の扱いにも注意が必要です。
便利屋の仕事には家具移動や引越し、不用品回収などお客様のお宅で作業することも多く、十分気をつけなければいけません
しかし残念ながら、家財道具などを雑に扱い、家の中を傷つける便利屋がいることも事実です。
万が一家の中を傷つけてしまうと、高額な修復費が発生するなどのトラブルにつながります。
家財道具を運び出す際、通路に養生をしたり家具に毛布を被せたりする工夫が必須となるのです。プロとしての意識がトラブルを未然に防ぎます。
トラブルを回避して信頼される便利屋になるには
便利屋としてトラブルを回避するには、お客様への心配りや作業内容を明確にすることなどが挙げられます。
以下では、トラブルを回避して信頼される便利屋になるための方法を紹介します。これから便利屋開業を目指す方や、すでに開業をしている方もぜひ参考にしてみてください。
便利屋で信頼されるひとつの方法として、お客様からの口コミを実績にする方法もあります。
とくに便利屋を初めて利用するお客様は、すでに利用された方の口コミが気になるものです。
良くも悪くもネット上の口コミは広がりやすいため、良い口コミが集まれば便利屋としてのイメージアップにつながるでしょう。
信頼される便利屋は料金や作業内容を明確にしてから作業に入ります。
たとえば、便利屋業務でよくある草刈りにおいては、作業する範囲やスケジュール、スタッフの人数などを明確にすることでお客様は安心して仕事を任せられます。
また、万が一追加作業が発生する際は、お客様の了承を得てから作業に移りましょう。
料金や作業内容を明確にすることは、お客様との誤解や勘違いが避けられる上、満足度も向上するので作業前の見積もりは必ず行うようにしてください。
そのため、作業に入れる日をすぐに確認できるようスケジュール管理も大切です。
関連記事:信頼されるスケジュール管理術
お客様から問い合わせがあった時は、依頼内容や問題点を丁寧に聞くのが鉄則です。
お客様は、作業に対応してくれる日時や費用面などいろいろな不安を抱えて問い合わせをしてきます。その際、仕事が忙しい理由などで対応が不誠実であると安心して依頼できません。
また、問い合わせの時点でお客様の要望をしっかりヒヤリングしないと、認識のズレなどが起こり結果的にトラブルになる可能性もあります。
依頼内容や不安なことを問い合わせの時点できちんと聞いてくれる便利屋は、トラブルも少なく信頼も得られるでしょう。
便利屋は引越し作業や高価な物の運搬など、常にリスクが伴います。たとえば、引越し作業で誤って高価な物を壊してしまったり、吊り下げ作業中に落下させてしまったりなど、さまざまなリスクがあります。
草刈りや不用品回収などは損害の発生リスクが少ないですが、グランドピアノの運搬やアンティーク家具移動は、物損事故になると高額な弁償になる可能性があるでしょう。
依頼を無事に終えることは便利屋としては大前提ですが、万が一に備えて賠償保険の加入も検討しておくことも大切です。
領収書を発行する便利屋は、トラブル回避や安心感の向上に役立ちます。
領収書には事業名や住所、電話番号が記載されているため、お客様に安心してもらうのはもちろん、次の依頼にもつながる可能性があります。
また、費用や作業内容の記載をすることで金銭をやりとりした証拠になるため、お金に関してのトラブルも回避できるでしょう。
領収書の発行をしっかりできる便利屋は、信頼も得られやすいと言えます。
トラブルを避けるには便利屋の先輩に聞くのがベスト
ここまで便利屋でよくあるトラブルや回避方法について紹介しました。
便利屋はさまざまな仕事を請け負うため、その都度トラブルに気をつけなければいけません。
そのため、今回ご紹介した事例はほんの一部であり、本来は多くの事例が存在します。
トラブルはその時々によってたくさんの事例があるので、便利屋の先輩に聞くのが一番的確と言えるでしょう。
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