これから便利屋開業する方やすでに便利屋開業している方も、頭を悩ますのが「集客方法」です。
実際に集客がうまくいっている便利屋は、仕事が途切れることがなく着実に売り上げを伸ばしています。しかし一方で、集客がうまくいっていない便利屋は、忙しい業務をこなしながら営業活動を続けなければいけません。おまけに、お客様が集まらなければ当然収益にならないため、廃業に追い込まれる可能性もあります。
このような事態を避けるには、事業に合った営業方法を見つけなければいけません。そこで今回は、便利屋事業に適した集客方法について紹介していきます。
また、記事の後半には無料の相談窓口も用意しておりますので、ぜひこの機会にご活用ください。
事業の方向性に合った集客が重要!便利屋集客アイディア15選
集客方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
1 折込チラシ | 自分で配る手間がない | 新聞購読者のみに届けられる |
2 ポスティング | 仕事につながりますそうなお宅に直接ポスティングできる | 配る手間がかかり、破棄される可能性も高い |
3 紹介カード | 紹介のため信頼性が高い | 値段の付け方に気をつけないと赤字になることも |
4 ホームページ・ブログサイト | 24時間インターネット上で集客してくれる | ホームページを作る手間や予算が必要 |
5 知人やお客様からの紹介 | 信頼性が高いので仕事になりやすい | 仕事の質が低いと判断されると信頼性を一気に失う |
6 看板やポスターの設置 | 視覚効果で覚えてもらいやすい | 情報を一瞬で伝えるデザイン性が問われる |
7 Googleマイビジネス | Google検索表示がされやすくなる | 口コミ評価が悪いとイメージダウンにつながる |
8 SNS運用 | 予算をかけず広くリーチできる | 競合分析や継続する根気が必要 |
9 ウェブ広告 | ホームページの閲覧数が増える可能性がある | 見せるホームページと予算が必要 |
10 リピーター確保 | 優先的に仕事を任せてくれる | 信頼を失うと仕事は二度とこなくなる |
11 見積もりサイト | 近所のお客様からの依頼がくる可能性も | 相場より安く請け負うことも |
12 プレスリリース | 信頼性があり広く認知される | メディアとの関係性やスキルが求められる |
13 ジモティーに投稿 | 地域の便利屋として情報掲載できる | 実績が多い便利屋に依頼が集中する可能性も |
14 目立つ場所に事務所を構える | 顧客の安心感につながる | 店舗維持に毎月費用がかかる |
15 便利屋フランチャイズに加盟する | 開業初心者でも集客できる可能性がある | 加盟時や毎月のロイヤリティに費用がかかる |
便利屋に適した集客方法はいくつかありますが、すべて試みるのは現実的ではありません。集客には、事業に適した集客方法やターゲット層、活かせるスキルや予算などから検討するのがおすすめです。
それらを踏まえて、便利屋集客方法を15選紹介します。
便利屋集客の基本となるのが、折り込みチラシやポスティングです。新聞に折り込むチラシは、広範囲に配布できて自力で配る必要もありません。
ただし、新聞購読者のみに届くため、チラシが配布される部数は限られます。また、新聞購読者は高齢者が多い傾向から、高齢者向け業務を主にする便利屋がおすすめです。
デメリット:新聞購読者に届けられるため、チラシ内容の工夫と予算が必要
ポスティングは、自社のチラシを顧客になりそうな自宅に直接ポスティングする集客方法です。ターゲットとなる地域や物件などに直接アプローチできるため、必要最低限のチラシを配りたい場合や費用を抑えたい方にも向いています。
ただしポスティングは、配る手間がかかる上、チラシを見ても必要と感じなければすぐ破棄されることが多いものです。そのため、そこそこの部数を配っても良い反応を得られないことがあります。
ネットを使用しない顧客へのアプローチには適していますが、それでも便利屋を常に必要としているわけではないので、連絡がこないこともあるでしょう。
そのため、紙のチラシではなくマグネットタイプの宣伝方法に切り替えて、冷蔵庫に貼り付けてもらう工夫をしている業者も増えています。
ポスティングで営業するならば、紙製のチラシとマグネットタイプを上手に活用しても良いかもしれません。
デメリット:今すぐ便利屋が必要な場合は稀なため、破棄される可能性が高い
紹介カードとは、自社サービスを利用されたお客様から紹介カードを通じて、他のお客様にサービスを利用してもらう方法です。
サービスを利用されたお客様に「良かったら他のお客様に紹介してください」と、紹介カードをお渡しして、お客様のお知り合いや家族に利用してもらいます。
すでに利用したことがあるお客様から、紹介カードを通じてお仕事を受けるため、信用されやすいメリットがあります。
ただし、よくある紹介特典として、作業費用の値下げには十分注意が必要です。なぜなら、安さだけを求めるお客様が集まってしまい、結果的に赤字になる可能性があるからです。
紹介特典をつけるならば、利益になる範囲内で行いましょう。
また当然のことながら、紹介カードを渡すにはサービスに満足してもらうことが絶対条件です。適当な作業をして紹介カードを渡してしまうと、お客様からの印象も良くない上、悪い評価だけが残ります。
紹介カードをお渡しする際は、クオリティが高い仕事とお客様に満足してもらうことが絶対条件となります。
デメリット:特典をつけなら赤字に気をつける
便利屋集客の定番のひとつが、ホームページやブログサイトの運営です。今やインターネットを通じてさまざまなことを検索するのは当然となっています。
特に便利屋は、今すぐお願いしたいと思った時に検索して依頼がくることが多いため、インターネット集客をしていないとかなりの機会損失を受けている可能性があります。
作業内容や費用の掲載、お申し込みボタンが設置された自社ホームページを用意しておけば、24時間休むことなくインターネット上で集客をしてくれるのです。
また、他社との差別化を図るため、日常の作業報告や仕事の実績などを掲載した日記ブログサイトもあります。ブログであれば堅苦しさが軽減されるため、お問い合わせしやすいメリットもあるでしょう。
ただし、ホームページは作って終わりではなく、内容を常に更新したりSNSに紐付けたりと見せる工夫が大切です。ホームページも便利屋の顔となるため、お客様に見てもらう工夫が重要なのです。
デメリット:ホームページを作る時間や作ってもらうための予算が必要
便利屋開業する前に知人や友人に知らせることも大切です。知人や友人であれば、抵抗感もなく仕事を依頼してもらえるでしょう。また、仕事の質が良ければ利用したお客様が他のお客様を紹介してもらうこともあります。
それらの実績や信頼から、次の仕事につながりやすくなります。
実際に、新規のお客様は「どこか怪しそう」「本当に依頼しても大丈か?」といった不安を抱えていることが多いものです。その時に役立つのが、知人やお客様同士の紹介です。そのためは、毎回質の高い仕事が重要となります。
デメリット:質の低い仕事をすると信頼関係が一気に崩れることも
人通りが多い場所や店舗の壁面などに、看板やポスターを設置する集客方法もあります。
看板やポスターのメリットは、繰り返し見てもらうことで視覚的に覚えてもらいやすいことです。また、不特定多数の方に見てもらえるので、仕事につながるチャンスも広がるでしょう。
ただし、便利屋業務は幅が広いため、看板やポスターにすべての情報を乗せるのは難しいものです。
そのため、費用や業務内容はもちろん、便利屋であることを一瞬で判断できるわかりやすさも重要となります。
看板やポスター集客は、設置やデザインに費用がかかる方法でもあります。
デメリット:便利屋であることが一瞬でわかるデザイン性と予算が必要
Googleマイビジネスとは、Googleで店舗検索すると表示されるサービスです。便利屋の所在地や営業時間、サービス内容も表示されるため、近くの便利屋を探している方に情報が届きやすいメリットがあります。
また、満足度をあらわす口コミも表示されるため、信頼性アップにもつながります。最近では、Googleの口コミを見て依頼するお客様も増えている傾向から、実店舗ビジネスには欠かせないツールです。
ただし、口コミをいただくには満足度が高い仕事の提供が前提となります。万が一質の悪い仕事をすると悪い口コミ評価として残るため、注意が必要です。
デメリット:悪い口コミを書かれるとイメージダウンにつながる
SNS運用とは、X(旧Twitter)やInstagram、YouTubeやFacebook、TikTokなどから情報発信することです。
SNS運用の最大のメリットは、自分で運用すればお金はほとんどかからず、ネット上にいる大勢のユーザーに情報が拡散されることです。
さらには、ホームページとの相性も良いため、自社のホームページ情報を紐付けすればSNS経由でホームページへの流入も見込めます。
今では便利屋の取り組みやお役立ち情報などをSNSに投稿し、独自性や安心感を与えることで、お問い合せまでの抵抗感をなくしている便利屋もあります。
SNS運用方法が適切であれば、費用はほとんどかけず高い費用対効果を生み出すため、SNSに力を入れている便利屋も多いほどです。
ただし、SNSは目まぐるしく情報が拡散されているため、ライバルも多く、ただ闇雲に運用してもなかなか効果は表れません。そのため、競合分析や場合によっては外注に依頼することも必要です。
デメリット:運用するには競合分析や場合によっては外注化も必要
ウェブ広告とは、Googleの検索エンジンで上位に表示される広告を指します。ウェブ広告を出すことで、新規のホームページでもクリックされやすい位置に自社ホームページが表示されます。
実際、地域密着型の便利屋であれば、Googleの検索窓に「便利屋+〇〇(地名)」と打つと、検索画面の上位に自社のホームページが表示される仕組みとなっているのです。
ホームページ集客する際は効果的ですが、そもそもホームページを持っていることが前提になります。また、費用がかかるため予算の範囲内で実施する必要があるでしょう。
デメリット:ホームページを持っていることが前提で予算も必要
巷で見かけるフリーペーパーも集客方法のひとつです。地域情報が掲載されているフリーペーパーに便利屋として掲載することで、集客のきっかけになる可能性があります。
気になるフリーペーパーがあるなら、掲載可否の確認をしてみると良いでしょう。ただし、フリーペーパーとはいえ、設置している場所も考えなければいけません。
フリーペーパーは、あくまでも手に取り読んでもらうことが前提のため、対象となる年齢層やターゲットエリアを選定してから掲載を目指しましょう。
デメリット:読者にとって無料であるがゆえ、細かく情報を見てもらえないことも
一度利用してもらったお客様から、何度も依頼をいただけるリピーター確保も重要な集客です。
便利屋を継続する上でリピーター確保が大事とされる理由は、継続的に仕事が受注できるためです。
実際に最初は些細な案件でも、後々大きなお仕事につながる可能性があります。どのような仕事でも真面目に丁寧に行うことで、お客様はまた同じ便利屋に頼みたいと思うものです。
お客様が想像している以上の仕事をしたり、明るく元気にコミュニケーションを取ったりすることで、信頼が積み重なりリピーターになってくれるのです。
デメリット:信頼を失うと二度と仕事がこなくなる
見積もりサイトは、周辺にある便利屋を同時に表示してくれるネットサービスです。
いろいろな便利屋を比較したい方や、料金を比較したいといったニーズに向けて、見積もりサイトで知ってもらうメリットがあります。
また、地域密着型を得意としている便利屋であれば、見積もりサイトを通じて近くにいるお客様から依頼がくる可能性もあるでしょう。
ただし、見積もりサイトは他社との比較になるため、安く依頼される可能性があります。その点、収益化やリピーター確保の面でデメリットになるかもしれません。
デメリット:他社と比較されるため、相場費用より安く請け負うことも
プレスリリースとは、テレビや新聞、雑誌やニュースサイトなどのメディアに対し、自社サービス情報を提供することを指します。
テレビや新聞、雑誌やWebメディアに取り上げられることで広く認知されることはもちろん、大手メディアに報じてもらうことで信頼性も担保できるでしょう。
ただし、プレスリリースを出すにはメディアとの関係性が重要となるため、ライティング力や信頼性が求められます。プレスリリースの最初の読者は、メディア記者となるため、メディアのブランディングを下げないクオリティや、情報の信ぴょう性などにも気を配らなければいけません。
専門性が高い集客方法ですが、差別化しやすい方法でもあります。
デメリット:メディアとの良好な関係やスキルが求められる
ジモティーは地域の情報コミュニティとなるホームページです。物の売買や仕事の請負などが本人同士で行えたり、便利屋紹介として情報掲載したりもできます。
無料で使えることもあり、広告費用を抑えたい便利屋に向いているでしょう。また、取引実績や満足度を評価として表示してくれるため、良い評価が多ければお客様も安心して依頼できます。
写真掲載や情報を好きなように投稿できるメリットもあり、工夫次第ではお仕事につながる可能性があります。
デメリット:実績評価が多い便利屋に依頼集中する可能性がある
便利屋事業は自宅をオフィスとして開業できるメリットがありますが、資金があれば目立つ場所に事務所を構える方法もあります。
目立つところに事務所を構えると、通行人から便利屋であることを認知されやすくなります。また、実店舗の住所をホームページに記載することで、お客様から信頼感を得られるでしょう。
特に地域密着型の便利屋であれば、どこからくるのかといった所在地情報などの実態があると、依頼するお客様も安心してくれます。
ただし、実店舗は家賃がかかり、毎月の支払いを圧迫する可能性もあります。店舗を持たなくても開業できるのが便利屋のメリットでもあるため、予算を考えながら検討しましょう。
デメリット:店舗を維持する費用がかかる
便利屋フランチャイズに加盟して、集客を手伝ってもらう方法もあります。
便利屋フランチャイズであれば、企業ブランドとなる看板を掲げながら集客できたり、企業が持つ集客ノウハウを学び活かしたりができます。また、フランチャイズ本部からのサポートも受けられるため、集客に悩んだ際の相談窓口にもなってくれるでしょう。
便利屋フランチャイズは、独立開業をサポートする役割もあるため、開業が初めての方は無料相談から受けてみても良いでしょう。
しかし、フランチャイズに入るための加盟金であったり、毎月本部に支払うロイヤリティが必要であったりします。開業資金の把握や収入と支出のバランスを考えて加盟するのがおすすめです。
関連記事:【便利屋フランチャイズオススメ5選】必要資金やサポート体制を徹底比較!
デメリット:加盟金やロイヤリティなど費用がかかる
便利屋集客のポイントは情報の正確性と心配り
便利屋を初めて利用するお客様は、安心して任せられる便利屋を探しています。そのため、情報がしっかり網羅されていたり、依頼するお客様への心配りが必要です。
では具体的に、どのようなことに気をつければいいのか。それらをポイントごとに紹介していきます。
便利屋を初めて利用する方は、料金相場がまったくわからない方も多いため、サービス内容にかかる料金をしっかり明記しておきましょう。
作業に追加費用がかかる条件があったら、記載しておくのが鉄則です。
実際、便利事業は作業する幅が広いため、料金記載も多くなるものです。万が一記載漏れがあると、見積もりの段階でトラブルになる可能性があります。
記載金額と異なる見積もりをしたり、誤った情報をホームページなどで記載したりすると、利用者が減る原因にもなりますので、サービス内容と料金はしっかり明記してください。
便利屋集客をしていく上で大切になるのが、自社の強みと実績の公表です。
口コミ件数といった数字を公表したり、作業を行った実績を写真で公開したりすれば、お客様に伝わりやすくなるでしょう。
他社との差別化を図る際は、数字がわかりやすく公表するのも方法のひとつです。
便利屋集客で気をつけたいのが、できないことは正直に公表することです。
お客様が便利屋を利用する際、なんでもやってくれると考えている方も多いものです。できないことを無理して引き受けると、結果的に質の低い仕事になり、クレームにつながることもあるでしょう。
実際に、便利屋事業でよくある不用品買取には「古物商」の資格が必要であったり、家庭から出た大量のゴミを処分するには「一般廃棄物収集運搬業」の資格が必要であったりします。
仕事がほしいからと言って、できないことを引き受けてしまうと、クレームにつながったり違法扱いになったりするため、注意しましょう。
関連記事:便利屋開業するなら資格は必要?持っておくと便利な資格も紹介!
現在、便利屋開業は増えていきており差別化が必要とされています。他社でもよくある作業や同じような料金形態であると、お客様は他の便利屋に流れてしまうでしょう。
そこで、地域を絞った密着型にしてみたり、他社より優れている技術を公表したりなど差別化も心がけてみてください。
実際、便利屋を比較しているお客様からすると料金の他に、困っていることをしっかり解決してくれると言った根拠も知りたいものです。
お客様の想像を超えるような作業実績であったり、他ではやっていないサービスを打ち出したりするのも良いでしょう。
便利屋として生き抜くには差別化が必須となります。
便利屋集客をする際、気をつけるべきポイントは自社ホームページをスマホ対応にしていることです。
ホームページとなるとパソコンで作成することが多く、スマホの見栄えは特に気にしていないこともあります。
しかし実際は、スマホからのアクセスが多いため、見栄えが崩れていたり見にくいホームページであれば離脱される原因にもなります。
ホームページを作成したらパソコンやスマホ、タブレットでも見やすいように整えましょう。
便利屋集客として大きな武器となるのが、英語対応していることです。便利屋は、外国人からのニーズも広がっておりこれから需要が高まるとされています。
実際に、ネット上で買い物代行を依頼したいケースや日本語翻訳をしてほしいニーズも増えています。
そのほか、国内にいる外国人からは以下の需要があります。
・旅行プランの作成
・海外から来た友人の案内
・買い物や買い付け
・翻訳・学校行事のサポート
・翻訳や相談
などに活用されることもあり、なんでもできる便利屋は外国人からも重宝されるでしょう。
このように、ターゲットに外国人も含めることで、集客性が一気に高まる可能性があります。日常会話ができるなら、外国人向けの便利屋開業もおすすめです。
便利屋開業の集客に迷ったら顧客目線で考える
便利屋開業で最も重要かつ難しいとされる集客。「とりあえずお客様を多く取り込みたい」と考えるとうまくいかないものです。
なぜなら、お客様の要望や悩みを解決しなければ事業はうまく回らないからです。お客様を多く取り込むという考えは便利屋の主観であるため、お客様が求めていることや、あったら嬉しいサービスをお客様目線で提供する方が重要となります。
集客方法を模索すると、どうしても便利屋都合で考えてしまいがちですが、お客様のことを考えることが集客がうまくいく一番の近道かもしれません。
便利屋集客に迷ったら今一度、便利屋開業した意味やお客様を幸せにする意味を考えてみてください。地道で大変ですが最も大事なことでもあります。