これから便利屋開業をしようと決めたとき、最も頭を悩ますのが開業資金ではないでしょうか?
便利屋は個人で開業可能なので、事業の中でも比較的はじめやすいとされています。しかし実際は、車両や仕事道具、広告費などの出費を考えると初期費用は決して安くありません。
最近では脱サラや定年退職後に便利屋を目指す人が増えていますが、開業に必要な金額を知ると驚く方も多いようです。
そこで今回は、便利屋開業に必要な開業資金の金額と個人開業やフランチャイズ加盟の初期費用について解説していきます。
最後まで読んでいただけると、便利屋開業する際の必要金額がわかりますよ。
便利屋に必要な開業費用と運営費用とは?
便利屋に必要な資金とは、開業に必要な初期費用と事業を維持するための運営費用の2つに分類されます。それぞれの違いについて解説していきます。
運営費用とは事業を続ける上で必要な費用を指し、具体的には車のガソリン代や駐車場代、集客に必要な広告費などがあります。
運営費用の中で大きな割合を占めるのが材料費です。掃除などに使用する消耗品や住宅補修などに使う資材などが材料費にあたります。
材料費は請け負う仕事によっても大きく変わるため、材料費にいくらかかっているのかといった毎月の収支も確認しておきましょう。
ここからは、便利屋開業と運営に必要な具体的な金額を紹介します。あくまでも参考としてご覧ください。
【開業費用の内訳】
費用項目 | 金額 |
---|---|
車両費 | 約1,000,000円 |
機材費 | 約600,000円 |
広告宣伝費 | 約500,000円 |
資格取得費 | 約10,000円〜 |
名刺制作費 | 約5,000円 |
【運営費用(1カ月分)】
費用項目 | 金額 |
---|---|
車両維持費(ガソリン代、駐車場代など) | 約38,000円〜 |
材料費 | 約5万円〜 |
通信費 | 約10,000円〜 |
保険料 | 20,000円〜 |
上記でおわかりの通り、便利屋の事業立ち上げにはさまざまな費用がかかります。また、どのようなサービスを提供するかによって、機材や資材の購入などでさらに金額が上がってくるでしょう。
そのため、電話と車さえあれば簡単にはじめられると考えて開業すると、資金面で失敗することになるでしょう。また、ライバルの便利屋は、広告費や機材費などにお金を投資して仕事の幅を広げています。つまり、便利屋を維持するためには毎月の出費も覚悟しなければいけません。
事業計画書は近くの商工会などで作成のフォローをしてくれるので、ぜひ利用してみましょう。詳細については以下で解説しておりますので、そちらもぜひご覧ください。
上記で解説した内容は個人開業をする費用の目安です。一方で、便利屋フランチャイズに加盟して開業する方法もあります。
便利屋フランチャイズとは、便利屋事業を展開している企業から看板を借りたり技術や集客をレクチャーされたりなど、便利屋事業が初めての方でも開業サポートしてくれる方法です。
ホームページ制作や作業に必要な備品も費用に含まれているため、便利屋開業を全面的にフォローしてくれます。
ただし、加盟金や毎月フランチャイズ本部に支払う費用が発生します。加盟するだけでも100万円〜300万円ほどかかるなど、個人開業に比較すると多額の費用がかかります。
フランチャイズによっては金額やフォロー体制もさまざまです。以下の記事で詳しく解説しておりますので、ぜひご覧ください。
開業資金を抑える方法
「便利屋開業は意外と資金がかかる」と思った方も多いのではないでしょうか?
開業資金の問題は事業をはじめる際に必ず通る道です。しかし、工夫次第では開業資金を大幅に節約できます。ここからは、開業資金を抑えるための方法について紹介します。
便利屋に必要な物をすべて新品で揃えると費用が高くなります。そのため、開業当初は中古品をうまく活用して開業費用を節約するのも手段です。
パソコンや作業で使用する機械なども、今ではメルカリやジモティーでお得に手に入るかもしれません。開業費用を少しでも節約するためには、中古品もぜひ検討しましょう。
便利屋業務は出張サービスの仕事が主になるため、自宅を事務所として使用すると店舗を借りる必要がなくなるので費用の節約になります。
受付や事務作業は自宅で行えるように作業環境を整えておくのも大切です。
便利屋作業は人手があった方が効率よく進みます。ただし、1人での作業は1日でこなせる作業量に限界があるため、体への負担が残りやすくなります。
とくに簡単にできる作業は外注さんに任せて、ご自身は別のことに注力するなど作業が効率的になることで、人件費の節約と売り上げの向上につながるでしょう。
作業に必要な機材や車両など中古で購入する方法もありますが、まとまったお金が必要になるため、毎月分割で利用できるリース契約も検討してみましょう。
手元に資金が残っていることで突然の出費に対応ができたり、運営費用に資金を充てられたりなど、さまざまな資金の使い道に役立ちます。
便利屋の先輩やネットのコミュニティサイト、ジモティーなどで不要なものを譲り受けることで資金の節約につながります。不要な物を売っても、お金にならなくて処分するのも面倒と思っている人は案外多いものです。
そのため、あなたが便利屋開業することを周囲に伝えることで、不要になった物を譲ってくれるかもしれません。
便利屋開業資金の調達方法
上記では、便利屋開業にかかる費用や節約について解説しました。しかし、「開業資金が足りない」や「現状の自己資金が0円」などと悩んでいる方も多いようです。
そこで以下では、便利屋の開業資金を調達する方法について紹介していきます。
便利屋開業の一番の定番が自己資金での開業です。借り入れすることがないので、毎月の返済に追われる心配がありません。
開業に向けて自己資金を貯めることも良いですが、便利屋に入社したり副業したりなど経験を積みながら自己資金を稼げたら一石二鳥です。
借入や融資をして開業を目指すケースもあります。便利屋開業をサポートする融資や借入で主に以下にお願いができます。
・日本政策金融公庫
・制度融資
・銀行や信用金庫
上記は開業資金の借入を行っておりますが、それぞれ提出する書類や審査などが異なります。以下の記事に詳細がありますので、ぜひ参考にしてください。
助成金や補助金とは、条件を満たす事業者に対し、資金を補助することを指します。そのため、融資とは異なり返済する義務がありません。条件を満たす対象者には最大200万円補助が受けられることもあり、資金調達には大変助かる制度です。
ただし、予算に達したら受付が終了したり給付まで時間がかかったりなどのデメリットもあります。また、申請受付は決められた期間のみ行っていることが多く、タイミングによっては申請を受け付けていないこともあるので注意が必要です。詳細については以下をご覧ください。
「自己資金がないのにフランチャイズに加盟できるの?」と思うかもしれませんが、実はフランチャイズによっては、開業資金0円でもはじめられるようローンを準備しています。
そのため、ローン審査が通れば頭金がなくても便利屋フランチャイズに加盟ができるのです。加盟後、研修やカリキュラムを順調にこなしていけば、自分のお店を開業できます。
ただし、毎月のローン返済に加えて、ロイヤリティも支払う必要があるため、毎月の出費には注意が必要です。
家族や友人から開業資金を借り入れすることも資金調達の方法です。金利や返済期間などに融通がきくこともあるため、一般的な借入よりもメリットが高いと言えます。
ただし、借用書の作成や返済をきっちり守らないと、身内や友人との関係性悪化に注意が必要です。
そのため、返済期間を明確にしておき、万が一返済が遅れそうな場合の対策も事前に立てておきましょう。
開業前には事業計画を立てておく
開業前におすすめしたいのが事業計画書を立てておくことです。事業計画書があれば、ビジョンがブレないので事業が進めやすくなったり、トラブルがあっても軌道修正しやすいメリットがあったりと良いことが多くあります。
「毎月の収入と出費の目標は?」
「将来どのような便利屋になりたいのか?」
「個人開業かフランチャイズどちらにするべき?」
など、事業の方針を決めておくと必要な開業資金も可視化されるのです。
便利屋開業はある程度の資金が必要
ここまで便利屋の開業資金について解説していきました。便利屋は開業届を提出すればすぐに活動できる比較的はじめやすい事業です。
しかしながら、はじめやすい事業は多くのライバルが参入してくるので、準備をしないまま開業するとあっという間に取り残される可能性があるのです。そのため、開業資金を投じてしっかり準備する必要があります。
その際、開業方法によって必要資金も異なるので、迷いがあったりわからないことが起きたりしたら、便利屋の先輩に開業について聞いてみるのもおすすめです。
当ホームページでは便利屋経営者による無料相談を受け付けております。詳細は以下をご覧ください。
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